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12月16日 予算特別委員会

 予定通り 一番目に質問を行った。
 今回の質問は 
①補正予算の小杉小学校大規模改造について
 子どもたちが5月の運動会で頻繁に転倒するほど運動場の状態が悪いことから 一部改修を求めていたことに対する当局の回答を求め それがこの補正に含まれていることを確認。
 
 計上されているのは北側塔7億32,543,000円だが3ヶ年計画(1年目北側塔、2年目南側塔、3年目体育館)の1年目を前倒しするだけであり 総額が16億円にのぼることを確認し 今後これだけでなく さらなる耐震化、大規模改造、改築など小中学校や公民館など公共施設が目白押しであり そこから総合計画の実施計画において 後期の4年間(H26~29年度)が、特例債が切れ一本算定の始まる28年度以降に(激変緩和があるが)重なることから  最近の社会情勢から来る税収減や国の制度設計の変更も考えられる中で 公債費負担比率を18%以下に維持しながらの財政運営と総合計画の見直しの必要性や計画の達成可能度を問うた。

 また先日行われた市連PTAと教育委員会との教育懇談会で 某小学校の体育館ワックスがけの費用をPTAのバザー収入から捻出希望依頼が校長からあったという話を基に 一般会計の教育費を BSと行政コスト計算書の財政分析を紹介しながら 目的別行政コストが教育費13.7%という一般的には高い割り当てがあるにもかかわらず 学校管理運営費が足りなくなる現状と各校長の予算裁量権の有無の関係を確認しつつ 行政コスト対有形固定資産比率(各行政分野におけるハード面とソフト面の比重の割合をいう)が教育費ではH18年8.6%、H19年8.0%であることを指摘し 実は教育費の大部分は学校建設などハード面に当てられ ソフト面が極めて少なく、それどころか、ひっ迫しているのではないかということを示唆した。

②財政分析と行政コスト計算書について

 前段で取り上げた行政コスト計算書に関連させて
 H18年度行政コスト計算書では 行政コストが306億7,151万円で収入が270億8,486万円となり 差し引き収入不足額が35億8,665万円
 収入不足額35 億8,665 万円から正味資産国庫(県)支出金償却額13 億5,250 万円を引くと当期一般財源等減少額22 億3,415 万円となること。
 またH19年度行政コスト計算書では、行政コストが301 億6,605 万円で、収入が277億2,477 万円となり、差引収入不足額は、24 億4,129 万円
 収入不足額24 億4,129 万円から正味資産国庫(県)支出金償却額13憶3,056 万円を引くと当期一般財源等減少額11億1,073 万円となる。

 ところで 射水市の実質収支は黒字(実質収支比率2.48%)であり 経常収支比率もH18年度86.4%であるのに対し この行政コスト計算書の収入不足が発生していることをどのように分析しているかを市民にわかりやすく答えるように問うた。

 もちろんここでの質問は私が分からないから質問しているのではない。(参:「知らないことは聞かない」)私は私の分析に基づいた答えを持っているが 当局の分析を聞いた上で私の考えを述べ さらに今後の財政運営や市政運営について提案するつもりでいた。
 が CATVをご覧になった方ならわかるように 残念ながら当局は 「減価償却費が入っているためで基本的な財源不足ではない」 としか答えることができなかった。行政コスト計算書は現金主義でなく発生主義に基づいているのだから そのことは当然であり、それは事実を述べただけで分析にはなっていない。というより未だ十分な分析ができていないということが明確になった。
 行政コスト計算書やBSに基ずいた財政分析については 先の3月定例会の予特でも指摘しており その時に、後にこの分析について問うことを告げてあったのだが。
 十分な答えがなかったので 「射水市は費用対効果という点から見ると財政力以上のサービスを行っているということではないのか」 というヒントを述べて 次回 きちんとした財政分析を報告することを求めて 後は 総合計画と財政分析について 成果指標と行政評価、(事業別コスト計算書も含めて) そして 総合計画の見直しについて持論を述べた。
 次回 3月定例会にて 当局の報告を待って この続きである核心部分の質疑を行う予定だ。
by fumitakashien2005 | 2008-12-16 22:42 | 日記